上顎腫瘍

犬猫における上顎腫瘍の発生は、比較的稀とされるが、それなりに当院ではご紹介いただいている部分になります。

犬では、メラノーマ、扁平上皮癌、線維肉腫、棘細胞性エナメル上皮腫など、猫では扁平上皮癌、線維肉腫など多く遭遇します。

上顎は解剖学的な構造が下顎よりも複雑で、外科の難易度はやや高くなるかと思いますが、CT検査などで得た情報により、正確な手術計画を立てることができ、腫瘍であれば適切にマージンを確保して手術することが可能です。

ただ、上顎の切除では、術後の顔貌変化が問題となる可能性があります。その点も最近は様々な報告がされてきており、切開一つの工夫で手術のやりやすさが大きく変わったり、顔貌の維持に繋がったりしております。写真は上顎尾側切除(+部分眼窩を切除)をWeber ~Fergusson変法にてアプローチし実施。