施設・設備について

手術の前にどこまで見極め、
そのあとをどこまで支えるか。

当院は、外科手術と高度画像診断を軸にした二次診療の病院です。 その二つを支えるために必要なものを院内にそろえています。 見極めるための画像診断の設備から、手術と治療を支える設備、 入院とリハビリの部屋まで、順にご案内します。

見極めるための設備

手術に踏み切る前に、どこに何がどこまで広がっているのかを確かめます。見えているものが多いほど、切る範囲も、切らずに済む方法も選べます。

  • CT

    体の断面を撮り、病変の位置や広がり、周りの血管や神経との関係を手術の前に把握します。造影を併せれば血管の走り方まで確かめられるので、手術の手順をあらかじめ組み立てたうえで臨めます。

  • X線撮影装置

    CT 室に据えてあるX線撮影装置です。骨や胸腹部の状態を、まずここで確かめます。CT ほど細かくは分かりませんが、短い時間で撮れるので、全身の見当を付けるときや、手術のあとの経過を追うときに使います。

  • 超音波検査装置

    体に超音波を当て、臓器の形や動きを画面で確認します。体の中をリアルタイムで見られるため、手術前の状態確認や治療方針を考える検査に使います。

  • 内視鏡

    口や鼻から内視鏡を入れ、消化管や気道の中を直接見ます。組織を採って調べることも、飲み込んでしまった異物を取り出すこともできます。小さな体の子の鼻の中や気管に届く細径の内視鏡もそろえており、体を切らずに済む場面が増えています。

  • 腹腔鏡・関節鏡

    小さな穴からカメラと器具を入れ、開腹せずに肝臓などの組織を採って調べます。関節鏡では膝の中を直接見ながら診断できます。切り開く範囲が小さいぶん、体への負担と回復までの時間を抑えられます。

  • 読影用のモニタ

    撮影した画像は、この読影用のモニタで確認します。複数の断面を並べて見比べられるので、どこをどこまで切るのかを手術の前に詰めておけます。

  • 3D プリンタ

    CT のデータから骨の実物大モデルを作り、手術の前に手順を確かめます。骨の変形を矯正する手術などで、切る位置やプレートの当て方まで模型の上で検討してから臨めます。

手術と治療を支える設備

手術や局所治療を安全に進めるには、治療そのものと、そのあいだの体を支える設備の両方が欠かせません。

  • 手術室

    無影灯と、手術中にそのままレントゲンを確認できる透視装置(C アーム)を備えています。骨や体内の位置をその場で確かめながら進められるので、整形外科や神経・脊椎の手術で切り開く範囲を小さく抑えられます。

  • 手術用拡大鏡

    肉眼では見えにくい細い血管や神経を、拡大して見ながら手術します。体の小さな子や、細かい縫合が要る手術ほど、残すべきものを見分けられるかどうかが結果を分けます。

  • 整形外科用パワーツール

    骨を切る、穴を開ける、ピンを挿入するといった整形外科手術の工程を、適切な力で行うための器具です。当院では、トルクと重さ、手になじむ形を考えて選んだパワーツールを使用しています。

  • 整形外科用インプラント

    骨折や関節の手術で、骨をつなぎ止めるために体の中へ入れるプレートやスクリューです。骨の太さや折れ方はその子ごとに違うので、大きさと形の違うものを、埋め込むための専用器具とあわせてそろえています。手術の前に CT と模型で当たりを付けてから選びます。

  • 椎体固定セット

    背骨のぐらつきを抑えるために、椎体へ入れるスクリューと、それをつなぐ器具のセットです。首や腰の骨が不安定になった子で、神経への圧迫を取ったあとの支えとして使います。

  • 超音波凝固装置

    超音波の振動で組織を切りながら、同時に血管を閉じる装置です。糸や金属を残さずに止血できるため、出血と手術にかかる時間を抑えられます。

  • 電気化学療法

    抗がん剤を投与した腫瘍に電気パルスを加え、薬剤を腫瘍細胞へ取り込みやすくする局所治療です。腫瘍の大きさや位置、全身の状態を見極め、適応を判断します。

  • 麻酔と全身の管理

    麻酔器と生体情報モニタを手術台のそばに置き、心拍・血圧・体温・呼吸を見ながら深さを調整します。持病のある子や高齢の子ほど、この管理が手術を受けられるかどうかを分けます。

  • 滅菌設備

    手術や処置に使った器材を洗浄したあと、高圧蒸気滅菌器で滅菌します。次の手術には、1 件ごとに滅菌した器材を用意します。

手術のあとを支える

手術は治療の途中経過です。元の暮らしに戻るところまでを院内で見ています。

  • 入院室

    術後は入院してお預かりし、痛みの具合や食事、傷の様子を見ながら過ごしていただきます。料金案内に出している概算には、この入院期間中の治療費も含まれています。

  • バランスディスクを使ったリハビリ

    足の手術のあとは、体を支える練習から少しずつ始めます。ご自宅で続けていただけることもお伝えして、退院してからの毎日につなげます。

  • トレッドミルを使ったリハビリ

    歩く速度を調整しながら、手術後の歩行練習を行います。足の状態を見ながら体を支え、少しずつ運動量を増やします。

院内のご案内

検査や手術をお待ちいただく時間も、なるべく落ち着いて過ごしていただけるように。

  • 受付

    ご来院されたらこちらへお声がけください。お会計や次回のご予約もこちらで承ります。

  • 待合室

    窓から光の入る待合室です。他の子と距離を取りたいときは、お声がけいただければご案内します。

  • 診察室

    検査の画像をご覧いただきながら、治療の選択肢と見通しをご説明します。迷われるところは、その場で何度でもお尋ねください。

  • 処置室

    診察室とは分けて、検査や処置、手術前の準備を行います。必要な機器や器材をすぐ使えるよう、中央に処置台を備えています。

  • お手洗い

    お待ちいただくあいだにお使いいただけます。

  • 手洗い場

    その子に触れたあと、お帰りの前にお使いください。

清潔と安全のために

  • 手術に使う器材は 1 件ごとに滅菌したものを用意しています。
  • 麻酔器と生体情報モニタは、使用の前に動作を確かめてから手術に入ります。
  • 手術室・処置室・診察室は分けてあり、検査や処置はそれぞれの場所で行います。