胸腰椎椎間板ヘルニア②
以前はダックスフントを中心としたハンセンⅠ型椎間板ヘルニアが多かったのですが、最近は線維輪が逸脱するハンセンⅡ型の椎間板ヘルニアが増加しております。
Ⅱ型である場合、線維輪自体が硬く摘出というよりかは、切削という形で逸脱部を除去する必要があります。これには、側方部分椎体切除術(Corpectomy)が有用なケースが多いです。
以前は、片側椎弓切除除術が一般的であったように思いますが、現在は小切開片側椎弓切除術、部分側方椎体切除術、背側椎弓切除術など低侵襲で効果的かつ安定性維持にメリットのある方法が確立され、CTなどの画像検査の結果より最適な術式が選択されます。
椎体の安定性に問題が生じるような場合は、椎体固定術なども適応となります。この分野でもペディクルスクリューの開発、応用で以前よりも進歩してきている分野になります。
実際は、Ⅰ型とⅡ型が併発しているような症例もいます。下の写真の症例は小切開変則椎弓切除術で実施も、Ⅱ型も併発していたため、側方部分椎体切除術を組み合わせて逸脱物質を除去しました。


同じ病気のほかの症例
-
症例
胸腰部椎間板ヘルニア③
胸腰部椎間板ヘルニアの術式をもう一つ 小切開片側椎弓切除術について 関節突起を切除しない点で、安定性の維持に特に寄与する術式である。背側に逸脱物質が存在すると、適応外にはなるが、12時方向でなければ摘…
-
症例
頸部椎間板ヘルニア
頸部椎間板ヘルニアには、Ventral Slot、背側椎弓切除術で多くは対応することになりますが、それでもほとんどがVentral Slotでの対応になります。 まずはCT検査で部位を特定するだけでな…
-
症例
頚部椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは胸腰部だけでなく、頚部でも発生します。頚部の場合は、頭側よりでは痛みがより顕著であり、尾側よりでは呼吸への影響がより顕著であることが示されております。Grade分類もされておりⅠ〜Ⅲで…
-
症例
椎間板ヘルニア
脊柱管内に逸脱物質と出血が認められた。 椎間板ヘルニアとは、椎体と椎体の間にあるクッションである椎間板が、破裂し中身の椎間板物質の逸脱や、椎間板の突出により脊柱管内の脊髄が圧迫され神経傷害を起こす緊急…