軟部組織肉腫

軟部組織肉腫は、血管周皮腫、末梢神経鞘腫などを含めた腫瘍の総称を示す。一般的に局所浸潤性が問題となり、狭いマージンでは再発することがある。病理組織学的にはGrade分類され、分化度や壊死範囲、核分裂頻度で判定される。Gradeが高いと転移を起こすことも示されている。Gradeが高いほど再発率の高いことも示されている。

基本的には肉眼的病巣がすでにある場合は、化学療法や放射線療法は効果的ではなく、外科療法が適応となってくる腫瘍である。

マージンを広く含むことで機能障害や皮膚の欠損が大きくなるなどの問題が生じる。

腫瘍の再発を防ぐことがより大事であるのか、機能を残すことが大事であるのか。ケースバイケースであり獣医師としてのシビアな考えが必要となる腫瘍であると考えている。

また皮膚欠損のリカバーは、獣医外科医として、その知識・技能・経験が問われる分野である。主要皮動脈の正確な血管走行、皮膚の緊張方向の知識をはじめ、ドレーン技術、減張の技術、術後のマネジメントなど、この分野は簡単ではないと思っている。多くの知識・経験を指導医のもとで受けていくべきである。