肝臓腫瘍②
内側左葉の肝臓腫瘍摘出に関して
門脈左枝から各葉に分岐する門脈は、分布先が術野正面からでは把握しにくいことがあり、慎重に分布を確認します。
inflowのグリソンを破る膜外法はやり慣れていないので実質内に入り込んでinfrowを確保した。ここが一番、手術手順が進まず、気持ちが焦るところかと思いますが、もうわかっていることなので特に丁寧に。inflowが抑えられれば、だいぶその先の実質フラクチャーも安心して大胆にできると感想を持っています。
次に尾背側に位置するoutflowを確保し、残りの実質をフラクチャーして切除と行きたかったが、もう一本outflowが存在し、ここも処理。どうしても血管の結紮部を確保するスペースを腫瘍が近いと狭くなるためここは慎重に実施する。
ナイロンブレードに使用する糸を変更してからは、やや安心感は強いが、肝臓の血管処理は材料よりも技術だと思います。特に切断時のメスの使用、電気メス、剪刀のチョイスなどは重要。
CTで観ていても最後の1本のoutflowなどは確認できていなかった。こういう細かい経験が、今後の備えになります。
肝臓外科は、解剖は当たり前、画像の読影は当たり前で、外科医の技術が一番如実に現れる領域かもしれない。





