肛門嚢腺癌
直腸部位との分離
AST 本体
リカバー手術後
肛門嚢腺癌は外肛門括約筋の中に存在する肛門嚢より発生する悪性腫瘍で、リンパ節への転移が多く、原発巣よりも大きくなることも多々あります。
原発巣が大きいと、外科的摘出の際に外肛門括約筋の損傷が大きくなり、便失禁などの合併症に悩まされることになります。また腫瘍が大きいと手術時に内側の直腸を損傷してしまいやすくなりこれも慎重に分離していかないといけない要素です。
今回、腫大した内側腸骨、仙骨リンパ節2つを摘出に続いて7cmほどの原発巣を摘出し、その後、心配していた直腸穿孔をきたしたものの、ドレーンチューブの回収液の変化から、すぐに発見でき、リカバーできた症例です。
小型犬で最初はかなり大きく外肛門括約筋半分損傷する可能性もあったため、ネオアジュバント療法でトセラニブを開始し、縮小を得られてから手術を実施していました。
リカバーも問題なく、3日ほどで便失禁も改善しました。その後の無事に抜糸もできました。ここまで創部が落ち着けば、StageⅢであるのでトセラニブ再開して様子をみていくことになります。


