腹腔鏡下肝生検

当院では腹腔鏡を導入しており、小さな傷で肝臓の生検が実施できます。

 原因不明の肝逸脱酵素の上昇、肝機能の低下など肝臓組織の病理組織学的所見が診断に必要になるケースがあります。肝臓の組織を採取する必要があるので、以前はお腹を完全に開ける必要がありました。肝臓の小さい組織を生検するだけで5cm以上の腹部正中切開が必要であり本目的よりもアプローチの侵襲性が高いことを嫌悪する検査でした。腹腔鏡を用いることで侵襲性を大きく下げることができます。

 腹腔鏡を用いるということは、腹部に気体を入れて空間を作りカメラを入れた時の視野や操作性を高め、カメラ越しに生検鉗子を用いて生検します。出血はしますが、適切な部位にスポンゼルなどの止血剤を用いて止血します。メリットは傷も小さく、肉眼よりも拡大された組織の観察が可能です。デメリットとしては、例えば大きい出血が起こった場合は、開腹した時より操作性は悪いので開腹に切り替えなければならないことも考えられます。

肝生検であれば、大きい出血が生じるリスクは高くなく、傷が小さく、日帰り検査も可能となる点はメリットが大きいと考えます。

肝生検実施後の腹部の傷を写真でお見せします。