短頭種気道症候群

掲載日:2022.01.16

短頭種気道症候群と呼ばれる鼻の短い犬種に起こる呼吸障害があります。これは主に外鼻孔狭窄、軟口蓋過長、小嚢反転、気管低形成といった病態が合わさった総称です。

ブルドッグやパグさん達はこの病態を元より持ち合わせてしまっているため、若齢のうちに手術にて外鼻孔を拡張、軟口蓋切除、場合によって小嚢反転部の切除までを実施することをお勧めいたします。

何もせず吸気障害などの呼吸障害を長期にわたり維持してしまうと喉頭虚脱や喉頭反転などを起こしさらなる呼吸困難を引き起こしてしまいます。命に関わることですので最終手段として被裂軟骨側方化術、永久気管開口術など必要となることもあり、その後、誤嚥性肺炎など気をつけて生活していかなければなりません。

徐々に進行するため慣れてくるから苦しさはあまりないのでは?という意見もあるようですが、どうなんでしょうか。
普段、外で散歩しているワンちゃんが開口し息が吸いづらそうに喉を鳴らしている姿を見ると何とかしてあげたくなってしまいます。

気になる方は、お気軽にご相談ください。

 

愛知動物外科病院