上顎吻側切除術

掲載日:2023.06.19

上顎に腫瘍ができた際の外科療法として、転移がなく切除することで根治が狙える状況であったり、緩和に繋がる状況である場合、上顎切除術が適応されます。腫瘍の存在部位でその方法は多少異なってきます。上顎尾側に存在する場合は眼窩も同時に切除するケースもあります。吻側であれば鼻鏡を同時に切除しなければなりません。

眼窩下動脈や小口蓋動脈など、術中出血に気をつけなければならないですし、口腔や鼻腔は細菌が多い環境ですので感染や裂開にも気を付けなければなりません。

難易度は高い手術ではありますが、CT検査を実施することで3D構造を作成し、その手術計画はより正確なものとなります。正しい解剖学的知識と画像検査による綿密な手術計画により、手術は実施されます。

上顎腫瘍に関して気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

 

愛知動物外科病院