猫 嚢胞状胆管腺腫

掲載日:2023.10.28

猫の胆管腺腫は、肝臓にできる腫瘍として、比較的発生の多い腫瘍です。
嚢胞状に発生するケースも多く、先天的に腎臓や膵臓などへの発生も同時に見られる場合もあります。

今回、腹水の貯留も呈しており、14cmと巨大な孤在性の肝臓腫瘍ということで肝葉切除を実施しました。病理組織学的診断では嚢胞状胆管腺腫と診断されました。腫瘍は周囲の重要な脈管構造に癒着しており、摘出にやや苦戦したものの摘出できました。

摘出後は、腹水も消失し、臨床徴候は特になく、良好な経過を現在辿っています。外科だけで大きく改善でき、救えた猫ちゃんの例になります。

猫の肝臓外科もCT検査を用いて、適切・的確に評価し治療を行っております。

猫ちゃんの肝臓腫瘍など手術でお困りの方はご相談ください。