膝蓋骨内方脱臼

掲載日:2022.09.12

膝蓋骨内方脱臼(MPL)は、小型犬において非常によく認められる疾患です。当院でも非常に多くのワンちゃんたちがMPLの治療をしております。
MPLは生まれつきなりやすい素質がベースにあり幼少期の環境で生じる場合や外傷性に脱臼してしまう場合もあるとされています。そのままにしておくと、変形性関節症の進行、軟骨下骨の露出、前十字靭帯の損傷など疼痛に関連する病態へ進行してしまいます。
手術を実施し、改善させることによって、脱臼することの痛みはもちろん改善され、変形性関節症の進行を抑えるなど上記の病態の進行を遅らせます。

若齢でMPLを持っているが、痛そうじゃないから経過をみているという場合は、経過をみている間に痛みが強くなる病態へと進行しています。老齢になったときの膝に常に痛みがある状態になってしまいます。

早めの治療、対策が必要です。当院ではまだ成長板が残っている幼齢のワンちゃんにも手術だけでなく、成長段階で必要なリハビリも指導しております。

 

愛知動物外科病院