漏斗胸
掲載日:2022.08.03
漏斗胸とは、横隔膜の低形成のため、胸骨、胸骨柄の成長不全が原因で生じるとされています。胸骨、胸骨柄が背側へ向けて変位してしまう病態になります。この影響で、吸気時に胸郭が拡がり切らずに充分に酸素が取り込みにくくなってしまいます。心臓も変位することで心疾患、他にも、肺炎、気管低形成など生じることが報告されています。
またレントゲン画像より重症度判定ができます。重症度が高い場合はもちろんですが、臨床徴候を示すケースでも外科療法をお勧めします。
外科療法は、2週間ほど特殊な外副子を用いて固定します。幼少期の早い段階で手術できれば良いかと考えられますが、臨床徴候や成長具合から麻酔リスクを考えて手術をする時期を総合的に考えます。
漏斗胸でお困りの方、お気軽にご相談ください。
愛知動物外科病院