乳腺腫瘍

掲載日:2022.02.20

乳腺腫瘍

ワンちゃんネコちゃんにとって乳腺腫瘍は一般的に発生する腫瘍です。

一昔前までは、ワンちゃんの乳腺腫瘍は悪性良性は1:1と言われていましたが、小型犬の多い昨今の日本の報告では小型犬では悪性良性1:2程で、尚且つ腫瘍による死亡率も低いことが判ってきました。

だからといって、乳腺にシコリがあっても放っておく事は危険です。見つけたら、すぐに動物病院に受診し相談することをお勧めします。

 

ネコちゃんの場合は、悪性良性は9:1なんて言われています。ネコちゃんの場合は特に早期発見が鍵であり、大きくなる前に摘出することで大きく予後が変わってくることが示されております。

普段からスキンシップを図り、乳腺の異常に気づけるようにしたいものです。

 

手術後に肺転移が起きてしまっても、メトロノーム療法や分子標的薬を適切に使用することで延命効果が期待されております。

 

また、肺転移が生じていても、乳腺腫瘍に自壊が生じ感染が悪化する場合には、私たちの病院ではワンちゃんネコちゃんのQOLが上がると判断できれば局所の腫瘍を摘出する治療を行います。

自壊したニオイは飼い主様たちにとっては結構大変なものです、摘出することで臭いからも開放されます。ヒトのQOLも上がると思います。

 

お気軽にご相談ください。

愛知動物外科病院