肝外胆管閉塞

掲載日:2021.12.24

肝管とは肝臓で作られた胆汁が通る道であり、胆嚢に貯蔵された胆汁が十二指腸の大十二指腸乳頭から排出される道を総胆管を呼びます。

 

総胆管に胆石などが閉塞すると、流れが阻害され胆汁排泄がなされず、肝後性黄疸を引き起こし、肝機能低下、胆管肝炎などによって重篤な状態になります。

 

下の写真は、ネコちゃんで大十二指腸乳頭での胆石による閉塞が生じておりました(左写真)。総胆管だけでなく、膵管の拡張も認められました(右写真)。虚脱した状態で来院されましたが、内科療法で状態安定化を図ったのちに手術し、胆石を取り除きました。その後の状態も安定しており無事退院でき、現在も元気に過ごされております。

 

黄疸がみつかったらすぐに動物病院を受診しましょう。様々な原因が考えられますが、早期の発見がワンちゃんネコちゃんのその後を左右するかもしれません。

 

 

愛知動物外科病院