「前十字靭帯断裂」は、ヒトではサッカー、ラグビーなどのスポーツでしてしまう代表的な‘ 膝 ’の怪我です。ワンちゃんや、まれにネコちゃんも同じく前十字靭帯を損傷することがあります。

ドッグランで走っていたら、アジリティーで後肢を痛めてからずっと肢を引きずっているなどの症状はありませんか？もしかしたら前十字靭帯を損傷しているかもしれません。

また、小型のワンちゃんたちも多く前十字靭帯を損傷します。特にチワワやトイ・プードルといった種類の子達は、膝蓋骨内方脱臼を患っており、この病態によって前十字靭帯への負荷がかかりやすく、前十字靭帯を損傷しやすくなってしまいます。

前十字靭帯断裂が起きてそのままにしておくと、膝関節が不安定となり、半月板の損傷や変形性関節症の進行につながり、痛みでその後の生活の質を落としてしまいます。断裂したことに気づかず、「痛めた時よりは少し良くなってる」と感じて、そのままにしておく場合も散見されます。上述したように慢性的な痛みが出てしまいますので注意が必要です。

ワンちゃんネコちゃんの歩き方、変じゃありませんか？一度、よく見てみてください。

愛知動物外科病院