猫ちゃんの交通事故

掲載日:2024.07.18

ここ最近ですが、猫ちゃんの交通事故で来院されるケースが増えているように感じます。

・骨盤骨折+仙腸関節脱臼

・上顎骨折+下顎枝粉砕骨折、下顎結合解放骨折、気胸

・上腕骨遠位骨折+脛骨近位骨折

・大腿骨骨幹粉砕骨折

交通事故が確定できているわけではない子もいますが、外に出るということは、かなりの危険が潜んでいるということです。感染症の問題もあります。外に出るのは気をつけましょう。

交通事故で来院された場合の方針ですが、骨折治療よりも全身状態の把握や治療がまず優先されます。このため少なくとも2日くらいは安静にし、最初に出ていなかった臨床徴候がないか確認します。今回紹介します気胸に関しても、最初はないように見えても時間経過とともに悪化していきますし、出血に関してもそうですし、尿道損傷などもよくあります。十分な全身状態の把握、管理ができてから骨折などの治療に進んでいきます。骨盤骨折も最初気付けなかったところが、2日ほどで変位が見えてきて初めて分かるなんてこともあるようです。

交通事故は、多種多様です。猫ちゃんワンちゃんはもちろんのこと、人間も気をつけましょう。

 

愛知動物外科病院